みなさんは肝斑ケア、どうされていますか?
「肝斑」と聞くと、「女性ホルモン」や「更年期」などの言葉を連想し、
一筋縄ではいかないイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし、以外にも肝斑ケアはシンプルなのです。
正しく知って、正しくケアしましょう。
肝斑の正体は?
肝斑を、皮膚学の専門書や論文などで調べると色々なことが書かれていて、一見難しく感じてしまいます。しかし、一番シンプルに表現されている一文をご紹介すると「女性ホルモンの乱れに起因するシミ」とありました。
そうです、肝斑はシミなのです。
肝斑はシミとは違う別物だと思うからこそ、そのケアが難しいものだと感じたり、専門の薬や高い化粧品が必要だと思って、諦めてしまう方も多いと聞きます。
確かに、シミのケアも難しく根気がいるのは事実です。
しかし、正体が分からないものに挑むよりも、「シミ」と分かっていればその対処方法も見えてきますね。
肝斑が出来る仕組み
では、肝斑は、なぜシミと区別することが多いのでしょうか。
それは、肝斑ができる原因と仕組みにあります。それを順番に見ていきましょう。
肝斑が出来る原因
先述の通り肝斑は「女性ホルモンの乱れに起因するシミ」です。したがって、言い方を変えれば、女性ホルモンの乱れによって出来てしまうシミのみを肝斑と呼びます。
女性は、男性に比べ、ホルモンバランスが乱れやすく、この変化に身体が慣れようとしたり、抵抗しようとする中で心身の状態も変化が起こりやすいとされています。
肝斑もそのひとつです。
肝斑が出来る仕組み
では、次に具体的にどのようにして肝斑ができるのかをご案内しましょう。
女性ホルモンが減少しバランスが乱れると、身体がそれに抵抗しようとして「プラスミン」という酵素が発生します。
このプラスミンがメラノサイトを刺激して、メラニンを発生させてしまうのです。
これによって、メラニンが黒色化を繰り返し、最終的にシミとなって肌に現れてしまいます。これが肝斑です。
肝斑の正しいケア方法
肝斑の正体と、出来てしまう仕組みが分かったところで、肝斑ケアに有効な成分と正しいケア方法をご案内します。
肝斑ケアの救世主「トラネキサム酸」
肝斑ケアとして代表的な成分は「トラネキサム酸」です。
肝斑に悩む方、もしくは年齢ケアに意識の高い女性の中には、この成分を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
トラネキサム酸は、肝斑の発生するのを予防してくれます。
先述の通り、女性ホルモンのバランスが乱れると、プラスミンが発生します。
このプラスミンの活性を防いでくれるのがトラネキサム酸なのです。
トラネキサム酸を取り入れながら、肝斑の出来にくい肌環境を作りましょう。
肝斑は「薄くする」と「予防」の二刀流で!
では、ここで大事なことをお伝えします。
肝斑ケアに有効だとされるトラネキサム酸ですが、
その効果は出来てしまった肝斑を薄くすることではありません。あくまで予防です。
したがって肝斑ケアは、「薄くする」「予防」を同時におこなう必要があるのです。
肝斑は、女性ホルモンの乱れでできてしまうという特別な要素を持っていますが、その正体は「シミ」=「メラニン」です。
メラニンを薄くしてくれる成分といえば、有名なのはビタミンCなどの抗酸化成分です。
またこのメラニンも肌表面に現れて、定着してしまった場合はハイドロキノンなど、シミを追い出す働きのある成分も良いでしょう。
そして、それと同時に、新しい肝斑が出てこないように、今ある肝斑がこれ以上濃くならないように、予防としてトラネキサム酸を同時に取り入れることがお勧めです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
肝斑は確かに女性を悩ます大きな要因です。
しかしその正体が分かればケア方法も明確です。
最後におさらいをしておきましょう。
・肝斑は、女性ホルモンのバランスが乱れて発生してしまう。
・正体は通常のシミと同様に「メラニン」
・メラニンを薄くするのは、ビタミンCなどの抗酸化成分。シミを追い出すのはハイドロキノンなどの代謝促進成分。肝斑も同様のケアでOK
・肝斑が出来る原因を抑制するためにはトラネキサム酸が有効。
・肝斑ケアは、抗酸化成分、代謝促進成分で薄くして、トラネキサム酸で予防する、二刀流ケアがおすすめ!
・規則正しい生活で心身のリラックスを。
どのような、美容・健康のお悩みも、出来てしまってから何とかするよりも、出来ないように予防することの方がはるかに確実です。
まだ自分には関係ないと思わずに、今の肌をキープするためにも肝斑ケアを始めてはいかがでしょうか。
また、現在肝斑に悩む方は正しいケアで自分本来の肌を取り戻し生き生きとした毎日を送ってください。
コメントを書く