まだ5月だというのに、35度を超す猛暑日になったところもあります。
びっくりですね。もう真夏と変わりません。
さて、皆さん、毎日入念なUVケアをしておられることと思いますが、
ちょっとそこまでと出かけた時、
あるいはレジャーに夢中になって日焼け止めを塗り直すのを忘れた時、
うっかり日焼けをして後悔したことはありませんか?
でも安心してください。
72時間以内に正しい応急処置をすれば、
シミになるのを防ぐことができるのです。
今回は72時間の意味とうっかり日焼けをしたときの処置の仕方、
そして日頃気をつけておくことをご紹介します。
シミができるメカニズム
まずシミがどうやってできるのか、
そのメカニズムを簡単に見ていきましょう。
①肌が紫外線を浴びると活性酸素が発生します。
②活性酸素から肌を守るためにメラノサイトが活性化されます。
③メラノサイトはチロシナーゼという酵素を作ります。
④チロシナーゼはチロシンというアミノ酸と反応し、
黒褐色のメラニン色素へと変化します。
⑤メラニン色素が排出されないとシミになってしまいます。
この、①から⑤までの過程に72時間がかかります。
ということは、その間に正しい処置をすれば
シミをつくらずにすむということになるのです。
これが猶予時間72時間の意味です。
72時間の間にやるべき6箇条
その72時間の猶予時間内に
下記のようなことを実行しましょう。
①とにかく冷やす!
日焼けは肌がやけどした状態です。
メイクをやさしく落としたら、
何度も何度も水をかけて冷やしましょう。
その後は冷やした濡れタオルを当てたり、
氷水の入った袋でそっとパッティングしたりして
ほてりを鎮めましょう。
②しっかりと保湿する
その後は、たっぷりの化粧水で保湿をします。
ビタミンC誘導体などの美白成分が入っているものは
刺激が強いので、その日は使わないようにしましょう。
化粧水の後は乳液やクリームでフタをし、
蒸発を防ぎましょう。
あのニベア青缶は保湿力と肌の保護力に
優れていますので、おすすめです。
③たっぷりと水分補給を
紫外線は肌だけではなく体力も消耗させます。
体内の水分も減少しますので、
しっかりと水分を補給しましょう。
内側からの水分補給は肌の保湿効果も高めてくれます。
④早く寝よう
熟睡している間に肌の修復作業が進みます。
日焼けしたその日は、なるべく早く寝ましょう。
その日だけではなく、1週間は意識してたくさん睡眠をとると、
肌老化にストップをかけることができます。
⑤2日目からは美白ケアを
赤みやほてりが引いた2日目からは
美白成分の入った化粧水や美容液で
積極的に美白ケアを行いましょう。
有効成分としてはビタミンC誘導体やリノール酸、アルブチン、
トラネキサム酸、プラセンタなどがあります。
美白成分の入ったシートマスクはひんやりしてておすすめです。
美白ケアはその時だけでなく、
その後も続けてシミのない肌を守りましょう。
日頃からターンオーバーを正常にする生活を
ターンオーバーとは
新しい細胞が古い細胞を肌表面にまで押し上げ、
古い細胞が垢となって剥がれ落ちること、
つまりお肌の生まれ変わりのことです。
健康な肌のターンオーバーの周期は28日と言われています。
しかし加齢や紫外線、不規則な生活によって
ターンオーバーの周期が乱れると、
メラニン色素が沈着してシミになってしまいます。
日頃から以下のようなことに気をつけ、
ターンオーバーを正常にする努力をしましょう。
①抗酸化作用の高いものを食べよう
抗酸化作用に優れ、ターンオーバーを促進する栄養素には
ビタミンC、ビタミンE、ベータカロテン、
ビタミンB2などがあります。
それらを豊富に含むイチゴや柑橘類、アボカド、
緑黄色野菜、レバーなどがおすすめです。
また亜鉛は細胞の新陳代謝を促しますので、
牡蠣もとてもおすすめです。
但しレモンなどの柑橘類は
紫外線を肌に吸収する性質のある
ソラレンという物質を含んでいるので、
日中は避けた方がいいです。
それから意外にもレンコンには
豊富なビタミンCが含まれており、
ネバネバのもとであるムチンは
保湿力に優れていますので
積極的に食卓に取り入れましょう。
また皮膚のもとになる良質なタンパク質を
摂ることも大切です。
②しっかり寝よう
「お肌のゴールデンタイム」という言葉がありますが、
これは肌の再生を促す成長ホルモンが分泌されやすく、
ターンオーバーが活発に行われる時間帯のことです。
今までは、夜の10時から午前2時の間をゴールデンタイム
とする説が有力でしたが、
最近では眠りに就いてから3~4時間後に
成長ホルモンの分泌が最も盛んになると考えられています。
就寝時間にこだわるよりも、
しっかり熟睡することと
最低6時間は寝るということを心がけましょう。
③洗顔と保湿をていねいに
洗顔はあくまでもやさしくが基本です。
ゴシゴシこすったりすると、
その刺激によってメラニン色素が増えることになります。
でも汚れやメイクの油分はきちんと落とさないといけません。
疲れたからとメイクを落とさずに寝るなんてことは
絶対にしないようにしましょう。
朝は特に汗かきでなければ
ぬるま湯だけでの洗顔で大丈夫です。
それから乾燥はお肌の大敵です。
一年を通してしっかりと保湿ケアをすることがとても大切です。
④適度な運動をしよう。
ウォーキングなどの運動を
無理をしない程度に毎日行うことは、
血行を良くし新陳代謝を高めるために大切です。
運動をする時間が取れない人は、
エレベーターではなく階段を使うとか
通勤の時に歩く距離を増やすなどの工夫をしましょう。
但し寝る前の運動は睡眠中のターンオーバーの邪魔をします。
ターンオーバーもエネルギーを消費するので、
寝る前にエネルギーを使ってしまわないようにしましょう。
⑤寝る3時間前からは食事や飲酒をしない
食べ物を消化したり
体内に入ったアルコールを分解したりするのにも
エネルギーが必要です。
またアルコールを分解する時には体内の水分を大量に使います。
すると体が乾燥し、
ターンオーバーの妨げになります。
④タバコはやめよう
喫煙すると血管が縮まり、血行が悪くなります。
また血液中に一酸化炭素が入ってきて
細胞が酸欠状態になります。
そして活性酸素が大量に発生し、
体内の細胞を傷つけてしまうのです。
もちろんターンオーバーを妨げる大きな要因になります。
美肌を取るかタバコを取るか二つに一つです。
まとめ
いかがでしたか?
日焼けして帰って来た日、
どんなに疲れていても
そのままベッドにバタンキューなんてことは
絶対にしないでくださいね。
うっかり日焼けをしてしまったら、
この記事の通りに対処してください。
特にその日のうちにしっかり冷やすことが肝心です。
でもうっかり日焼けをしないに超したことはありません。
毎日のUVケアには細心の注意を払いましょうね。
ターンオーバーの正常化も日々意識しましょう。
お顔は体とつながっていますし、体と心はつながっています。
どんなに高価な化粧品を使っていても、
日頃の生活がいい加減だと良い効果は得られません。
さあ、シミやターンオーバーに対する正しい知識と健康的な生活で
この夏を思いっきり楽しみましょう!
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