皆さん、毎日お忙しくされていることでしょう。
一日がんばって疲れ果てた時、
あるいは病院に行くほどではないけど
何かだるくて調子が悪い…
そんな時はハーブティーがおすすめです。
ハーブティーは私たちの心と体に嬉しい効果をもたらしてくれます。
今回はそんなハーブティーの効果と美味しい飲み方についてご紹介します。
ハーブティーって一体何者?
ハーブとはヨーロッパで薬草や料理、香料などとして
用いられてきた植物全体を指します。
一般的にそれらのハーブを乾燥させ、
煮出した飲み物のことをハーブティーと言いますが、
乾燥させずに葉や柔らかい茎を細かく切ったものに
お湯を注いで飲むフレッシュハーブティーもあります。
ハーブティーはその優しい香りや色で、
忙しい私達にちょっと豊かな時間を与えてくれますが、
それだけではなく、ハーブの持つさまざまな効用によって
不快症状を改善し、私達の心と体を健康に導くことができます。
こんな症状にはどのハーブティーがおすすめ?
自分の心や体の症状が改善できる、
自分に合ったハーブティーを見つけましょう。
それでは具体的に症状別おすすめハーブティーを紹介していきます。
①癒されたい時にはジャスミンティー
ジャスミンはモクセイ科の植物で「花の王」とも言われます。
その白く可憐な花は強い芳香を放ちます。
ジャスミンティの香りはベンデルアセテートという成分によるものですが、
この成分が右脳を刺激して緊張をほぐしてくれます。
疲れやストレスを感じた時にはジャスミンティの甘い香りで癒されましょう。
他にはラベンダーティにも鎮静作用があり、なかなか寝付けない時におすすめです。
②女性特有の不調にはサフランティー
サフランはアヤメ科の植物で青紫の花を咲かせます。
サフランと言うと、スペイン料理のパエリアや
フランス料理のブイヤベースに使う香辛料として有名ですよね。
サフランティーはほどよい苦みがあり、
その成分は生理痛や生理不順、更年期障害など
女性特有の症状の改善に効果があります。
但し子宮収縮作用があるので妊娠中の方は飲用を避けましょう。
他にはマリーゴールドティーやホップティーにも
婦人科のつらい症状をやわらげる効果があります。
③風邪気味の時にはレモンバームティーを
レモンバームは南ヨーロッパ原産のシソ科の植物で、
レモンに似た香りがします。
繁殖力が非常に強く、ヨーロッパでは「長寿のハーブ」と言われています。
抗菌作用や抗ウイルス作用があり、
風邪のときに温かなレモンバームティーを飲むと
発汗を促して症状の緩和に有効です。
咳や気管支にも優しく作用します。
また抗うつ作用もあり
そのさわやかな香りが気分を落ち着かせてくれます。
その他、同じくレモンのような香りがするレモングラスティーや
タイムティーも抗菌作用に優れ、風邪症状の緩和に有効です。
④食べ過ぎや下痢にはカモミールティーを
カモミールはキク科の植物で、白くて小さな花を咲かせます。
カモミールにはアズレンという成分が含まれていて、
そのアズレンに胃腸の調子を整える作用があります。
食べ過ぎや吐き気、下痢以外にも
胃潰瘍などストレスが原因の症状にも効果を発揮します。
りんごのような甘い香りがして穏やかに作用するので、
子どもや高齢者にも安心です。
但しキク科アレルギーの人は飲用を控えてください。
他にはペパーミントティーやバジルティーにも
消化器系を整える作用があります。
⑤ダイエットにはダンデリオンティー
ダンデリオンとはタンポポのことです。
但し日本にもともとある日本タンポポとは別の種類で
西洋タンポポとも言われます。
ダンデリオンにはカリウムが豊富に含まれています。
また根の部分にはイソクエルシトリンというポリフェノールが含まれていて、
カリウムとの相乗効果で、高い利尿作用やむくみ改善が期待できます。
加えて水溶性食物繊維を多く含み、
便秘の解消に役立つとともに肝臓の機能を高め
デトックスにも効果を発揮します。
ダンデリオンはハーブティーとしてだけでなく、
根を焙煎するとノンカフェインのタンポポコーヒーとなり
女性に人気があります。
但しキク科アレルギーのある方は注意しましょう。
⑥美肌にはローズヒップティー
ローズヒップとはバラの果実のことです。
ローズヒップにはビタミンやミネラル、カルシウムなどの
栄養素が豊富に含まれています。
特にビタミンCの含有量はレモンの10~20倍と言われ
「ビタミンCの爆弾」とも呼ばれています。
すごく魅力的な呼び名ですね。
その豊富なビタミンCなどの栄養素が
メラニン色素の生成を抑えてシミを予防し、
コラーゲンの生成を助けて肌にハリと潤いをもたらします。
ローズヒップティーは甘い香りとほどよいすっぱさで女性に人気です。
ワインレッドのような色も素敵なので、ゼリーにしても楽しめます。
他には、やはりレモンの10~20倍のビタミンCが含まれるカキの葉茶や
新陳代謝の促進が期待できるビワの葉もおすすめです。
ハーブティーの美味しい飲み方
リーフ(茶葉)で入れる場合と手軽にティーバッグを使う場合がありますが、
どちらもお湯を注いだ後、蒸らすことがポイントです。
リーフで入れる場合は、
お気に入りのティーポットを使うと気分も上昇しますね。
まずティーポットにお湯を入れ温めます。
ティーポットが温かくなったら、お湯を捨てドライリーフを入れます。
ティーカップ1杯にティースプーン1~1.5杯、
マグカップなら2杯強が目安ですが、
好みやハーブの種類によって調節してください。
そこに沸騰してちょっと経ったくらいのお湯(約95度)を注ぎます。
すぐにフタをして、3~4分くらい蒸らします。
硬い葉や茎なら5分ほど蒸らしましょう。
よくテーブルに砂時計を置いて待つことがあります。
あまり長い時間蒸らすと苦みが強くなりますので気をつけてください。
リーフなら、お好みのハーブをブレンドして
自分なりの味や香りを楽しむこともできます。
その場合は、お湯を注ぐ前にリーフを混ぜておきましょう。
ティーバッグの場合も基本は一緒です。
ティーバッグをカップに入れてお湯を注いだら、
揺らしたりせずに、すぐにソーサーなどでフタをしましょう。
一人用のフタ付きカップも便利です。
お庭やプランターにハーブを植えておくと、
気が向いた時に葉を摘んで
フレッシュハーブティーを楽しむこともできますよ。
これもおしゃれですね。
まとめ
いかがでしたか?
今はハーブティーの専門店もたくさんあります。
時間がある時に立ち寄って、
自分の好みのハーブティーを捜してみてはいかがでしょうか?
忙しい毎日ですけど、疲れた時、体の調子がよくない時、
ちょっと自分のために時間を使ってハーブティーを入れてみましょう。
少しの時間であっても、
きっと贅沢で豊かな気分を味わうことができるはずです。
そして明日からまたフレッシュな気持ちでがんばれることでしょう。
コメントを書く