皆さんは手汗が気になって
握手することをためらったことはありませんか?
実は手汗で人知れず悩んでいる人は少なくありません。
中には、握手を求められた時に
さっと手を出すことができずに誤解を受けたり、
あるいは恋人と手をつなぎたいのに、
手汗のせいで嫌われたらどうしようと苦しんだりする人もいます。
経験のない方は「手汗ぐらい」と思われるかも知れませんが、
当人にとっては人生を左右するくらいの重要なことなのです。
今回はそんな手汗の原因と対策法を探っていきます。
手汗の原因はなんだろ?
①緊張やストレス
「手に汗握る」ということばがあるように、
人は緊張や精神的ストレスを感じると交感神経が刺激され、
それが発汗につながります。
これは誰にでも起きる現象で、
通常は気持ちが落ち着けば汗は退いていきます。
しかし日頃から手汗が出る人は
緊張するとさらに汗がひどくなります。
人に握手を求められて「手汗で嫌がられないだろうか。」と思うと、
その緊張でさらに手汗がひどくなるという悪循環に陥ります。
②ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスと自律神経は深くつながっています。
ホルモンの分泌は
脳の中の視床下部というところで行われているのですが、
自律神経をコントロールしているのも同じところです。
自律神経は緊張やストレスを受けている時に働く交感神経と
リラックスしている時に働く副交感神経からできていますが、
ホルモンバランスが乱れると交感神経がたくさん働くようになり
多汗につながります。
女性の場合は、生理や妊娠、更年期にホルモンバランスが崩れるので、
それらが多汗の原因になることもあります。
③冷え
冷えも手汗の原因の一つです。
この場合は運動して体が熱くなり出てくる汗とは違い、
冷や汗のようなもので、手も冷たくなっています。
冷えにより血行が悪くなると、やはり交感神経の働きにより、
冷たい手汗が出ることがあります。
④肥満
太りすぎて内蔵脂肪や皮下脂肪が増えると、
体内の熱を外へ逃がすことができにくくなります。
それで体を冷やすために、大量の汗が出ることになるのです。
⑤手掌多汗症
手のひらだけに大量の汗をかく人は、
手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)という病気の可能性があります。
この原因ははっきりとは分かっていませんが、
何らかの原因で自律神経のバランスが崩れ、
交感神経が必要以上に活発になるためと考えられます。
手掌多汗症の人は、小さい頃から手汗が多いという場合が多いようです。
⑥病気が原因のことも
自律神経失調症や糖尿病、甲状腺障害、更年期障害などの
病気が原因である可能性もあります。
この場合は、ある時から急に汗がひどくなるようです。
手汗の対策法はちゃんとある!
①しっかり寝て、リラックスしましょう
熟睡している時は副交感神経の働きが最も活発になります。
寝不足はストレスを増大させますので
しっかりと眠ることが大切です。
また忙しくてもアロマオイルやハーブティを楽しむなど、
夜はリラックスする時間を確保しましょう。
②生活リズムを整えましょう
不規則な生活が続くと自津神経が乱れてしまいます。
起床、就寝、食事はなるべく決まった時間に行うなど
規則正しい生活を心がけましょう。
適度な運動も自律神経を整える効果があります。
③入浴やマッサージで血行促進を

冷えがある人は血行をよくし、冷えの改善に努めましょう。
お風呂はシャワーで済ませず、ゆっくりと湯船に浸かり
心身の疲れを取りましょう。
湯船で体が温まったら、
1分程手足に水をかけてから再び湯船で温まると、
さらに血行がよくなります。
お風呂から上がったら、
手や足のマッサージも血行促進とリラックス効果があります。
④新陳代謝を高める食生活をしましょう
新陳代謝を上げる食べ物で血液をサラサラにすることも大切です。
根菜類やしょうが、ニンニク、ネギなどが新陳代謝を上げ
血液をサラサラにする食べ物です。
また夏でも冷たいものばかりを食べずに、
体を温めてくれるものを食べましょう。
具体的には雑穀やニンジン、かぼちゃ、ごぼう、
ニラ、シソ、レンコン、しょうがなどです。
飲み物は日本茶や紅茶、日本酒は体を温めますが、
コーヒーや清涼飲料水は体を冷やしますので注意しましょう。
納豆やヨーグルトなどの発酵食品や青魚には
ホルモンバランスを整える働きがありますので、
こういうものも積極的に食べましょう。
⑤食べ過ぎに気をつけましょう
食べ過ぎると食物を消化するために
胃腸に大量の血液が集まります。
そのためにそれ以外の器官や細胞へ血液が送られずに
体温の低下を招いてしまいます。
⑥手汗対策用の制汗剤を試してみましょう
手汗はこまめに拭き取りましょう。
そのままにしておくと、汗が蒸発する時に
体温を奪って体が冷えてしまいます。
また最近は手汗専用の制汗剤がいろいろと出ています。
手汗でお悩みの方は試してみられるのをおすすめします。
⑥深刻な時は病院へ
上述しましたように病気の場合もあります。
その心配がある時は早く病院に行きましょう。
また手掌多汗症を治すための
日帰り手術を行っているところもありますので
深刻な方は専門医に相談してください。
まとめ
手汗の悩みは他人が思うよりもずっと深刻です。
でも、あなたの特徴は手汗だけではない!
あなたの良さはいっぱいあるし、
周りの人はそれをよく知っています。
どうぞ自信を持って、堂々と毎日を過ごしてください。
そのことがまた手汗の改善にもつながるのです。
どうか、これからのあなたの人生が幸せでありますように!
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