これからは紫外線だけでなく、赤外線も防がなくてはダメだとご存知でしたか?
ここ20年で、紫外線ケアの通年ケアがかなり浸透してきましたが、
新たな課題が「赤外線ケア」です。
光老化対策やアンチエイジングに興味のある方は必見です。
「赤外線ケア」についてみていきましょう。
太陽の「光」の種類….
突然ですが、地上に届く太陽の光の種類をご存知ですか?
- 赤外線:50%
- 可視光線:40%
- 紫外線:10%
こう見ると、赤外線の比率が多いことにも驚きますが、逆に紫外線の比率が少ないことにも驚きます。
時代の流行にもよりますが、女性は、日に焼けないように、そしてその後、シミやシワなどが残らないようにと、紫外線ケアに四苦八苦してしまっている方も多いはずです。
それにも関わらず、紫外線はたった10%だったというのは意外な気がしますね。
一方、赤外線は50%も含まれています。
太陽光の50%を占めるものを「防がなくてはいけない。」と言われたら、かなり不安な気持ちになってしまいます。
正しい赤外線ケアが出来るように基本から整理していきましょう。
紫外線のおさらい…
今回の本題は赤外線ですが、紫外線についてもおおよその事が分かっていた方が、赤外線も理解しやすいので、少しおさらいをしましょう。
紫外線は大きく分けて2つあります。A波とB波です。
紫外線A波
- 肌の奥に入り込み、シワ、たるみの原因になります。
- 肌の深部に影響を与えるため、表面化するまでには時間がかかります。
- シワ、たるみが現れるまでの潜伏期間は、長ければ5年とも10年とも言われています。
- 防御数値は、PA+~PA++++
紫外線B波
- 肌の表面に炎症をあたえ、日焼けやその後のシミの原因になります。
- 肌表面に影響を与えるため、すぐに反応が現れます。
- 防御数値はSPF。最大は50+。
紫外線を防ぐ場合は、このA波、B波の両方をバランス良く防ぐ必要があり、市販されているUVクリームなどは、A波もB波も防げるようにできています。
赤外線ケアの背景….
ではいよいよ、本題の赤外線です。
近年急に、「赤外線カット」という言葉を聞くようになりましたが、なぜ、急にこのように言われるようになったのでしょうか。
ズバリ、環境問題です。
地球をとりまくオゾン層の破壊が原因です。
これは20年程前に、紫外線カットの意識が高くなった時と同じ原因です。
元々は、地球を取り巻くオゾン層がフィルターの役割をしてくれていたので、
紫外線や赤外線も地球に到達せずに済んでいました。
しかしこのオゾン層が環境問題によって破壊され、
フィルターの役割をしなくなったために、
赤外線がダイレイクトに地球に届くようになり、
その対策をしなくてはいけなくなったという訳です。
赤外線とは一体なに….
赤外線の種類
私達の日常には「遠赤外線」の効果を応用したものが多くあります。
- 病院やエステでの施術
- 暖房器具、調理器具
- 衣類
この「遠赤外線」は私達の肌や健康に悪影響はありません。
今後も医療・美容・日常生活に取り入れて、何の問題もありませんのでご安心ください。
私たちが、今後気をつけなければいけないのは「近赤外線」です。
赤外線が肌に与える影響
では、赤外線にはどのような特徴があるのか、肌にどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。
赤外線は、非常に緩やかに地球に届いていきます。
そのため、紫外線のように、すぐに日に焼けたりシミになったり、という性急な影響は有りません。
しかし、ジワジワと肌の奥の方に入っていき、シワやたるみを引き起こします。
紫外線A波とよく似た印象を受けますが、実は紫外線A波よりも赤外線の方が肌の奥へ入って行きます。
そのため、筋肉の組織をも破壊してしまう恐れがあり、シワの中でも表情筋などの深いシワに発展してしまいます。
赤外線ケアの目的とは…
赤外線ケアの目的は「光老化」の防止です。
肌細胞の老化の80%は光老化と言われています。
これまで、光老化と言えば、紫外線がメインでしたが、これからは赤外線も防がないといけません。
しかも、肌に到達する赤外線は、紫外線の約5倍です。
表情筋まで傷つけてしまう赤外線は、将来的に深いシワ・たるみにつながります。
そして、潜伏期間が長い分、肌に現れる頃には、肌のポテンシャルも低くなっているので、なかなか改善ができません。
将来、深いシワやたるみで悩みたくない方は、赤外線カットは必須です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
急に、「赤外線も防がなくてはいけない」と言われるとびっくりしてしまいますが、少し情報の整理が出来ましたでしょうか。
- 赤外線は太陽光の50%をしめる。
- 遠赤外線と近赤外線の2種類があり、肌に悪影響を及ぼすのは「近赤外線」。
- 肌の深部(筋層)まで到達し、表情筋を傷つける。
- 表情筋を傷つけるため、深いシワ・たるみを引き起こす。
現在では、UVクリームでも、赤外線ケアができる物が多く出回っています。
形状もクリーム以外にも、ジェル、スプレー、パウダーなど、豊富な種類があるので、自分のニーズに合ったものを選ぶ事をおすすめします。
光老化を徹底的に防止するなら、赤外線カットが出来るものを選びましょう。
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